今から約十年ほど前の四年間、祖母の自宅介護を行っていました。当時私は子供がまだ幼稚園で育児と自宅介護の両立は大変なこともありましたが、その代わりいろいろとそこから学ぶことができたので、今となっては介護をして良かったなと思っています。その自宅介護を私が行うようになったのは親戚一同の中で当時専業主婦をしていたのが私だけだったからで、子供はまだ小さかったもののずっと家にいられるからということが理由です。...
特別養護老人ホームに勤務して3年が経過します。利用者の状態について理解が出てき、業務も順風満帆に行くかと思ったら全くうまくいかずに困っています。まず、利用者の家族との関係についてです。利用者と家族の利害関係が衝突して意見を傾聴して解決に向けての支援をしなければいけないのですが、どうしても家族側の意向が一方的に優先されがちになってしまいます。なぜなら、利用者の中には自分で意思表明をするのが難しい失語...
自宅の放れには、家族のいない叔母が住んでいました。玄関先で転んだのをきっかけに骨折し、入院し、治りも遅く、自宅に帰って来たのは半年後でした。叔母は体は元気になり帰ってきましたが、以前の様に元気に動き回る事は出来ません。殆ど、ベットの上での生活となりました。そして、何よりも最大の問題は、半年間の入院生活で、ボケが始まってしまったのです。家族のいない叔母を見るのは放れに住む私達になりました。そこからは...
うちの家系は長生きの人が多いので、私は曾祖母、祖父、祖母と3人の介護を体験してきました。介護していて一番感じた事は、要介護者が寝たきり状態もしくは半寝たきり状態になった時に、介護する人が出来る限り大勢いないといけないという事です。曾祖母の時には、祖母と父、母、姉、私といった風にみんなで介護していたのでそう大変ではなかったのですが、祖父や祖母の時には介護はとても大変でした。祖父は全盲だったのですが、...
以前祖父の介護を少しだけ行っていた時期がありました。それまでずっと老々介護を行っていた祖母が突然病に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったため、ほぼ寝たきりだった祖父の面倒を見る人間がいなくなってしまったのです。祖父母は二人で暮らしており、残念ながら一緒に暮らす余裕などもなかったことから、老人ホームなどが決まるまで叔母や母らと協力して交代で泊りお世話をしていました。まず直面した問題は下のお世話でし...
認知症の高齢者を介護していると、いろいろな段階で、本人が落ち着かなくなる時があります。それは認知症初期の場合もあるし、もっと進んで子供の顔も分からなくなり、不安な様子を見せるような状態の時もあります。デイサービスでは、いろいろな歌をみんなで歌ったりします。施設では年に1度カラオケ大会をするようなところもあり、普段はぼんやりしている認知症の高齢者が、活き活きと手拍子を打ったり、目を輝かせたりしている...
実母の介護をして五年が経ちます。現在は90歳近い高齢です。我が家で引き取る前は父と二人暮らしをしていた母ですが、父も母も足腰などいろいろなところが弱くなっており、何度も倒れて救急車で運ばれたこともあります。父が倒れたこときっかけに、父は施設に、母は家で引き取ることになりました。そこから介護がスタートしましたが、最初のうちはまだ母も自分で自由に歩けたため、介護という感じではなく身の回りの世話をしてい...
子供が大きくなり、パートを探そうと思い始めたころ、できれば、何か資格を取って、働きたいと思うようになりました。しかし、ずっと専業主婦だった私です。簡単に資格を取る事など難しい話です。そんな時、親の介護の経験を生かして、老人ホームで働く友人と話をする機会がありました。その友人から、介護の仕事の求人の多さや、仕事内容などを聞き、私も介護職員初任者研修の資格を取って、介護の仕事をしようと決めたのです。私...
私は当時不妊治療を受けていましたが、体力的に辛くて正社員を続けることが出来なくなってしまいました。何か資格を取得しようと思ったところ、街中に沢山のヘルパー事務所があり、どこも必ずヘルパーを募集していました。私の姉もヘルパーの仕事をしていて、時間の融通もきくし、ひっぱりだこなので将来的にも困らない資格だから是非取得しておいた方が良いと勧めてくれたのです。そこで早速私も介護職員初任者研修の講座に通うこ...
介護職員初任者研修を受けようと思ったのは、母の勧めでした。なぜなら、私の父は、脳梗塞を患い、半身不随になってしまった要介護者だったので、父への介護の経験をいかして、介護職員初任者研修を受けておいてはどうかと声をかけてくれました。母自身は、この介護職員初任者研修を、父の担当のケアマネージャーさんが教えてもらったそうです。結婚を機に、時間に余裕のあった私は、さっそくケアマネージャーさんに、どうすれば、...
高校在学中に卒業後活かせる資格を取得しようと思い、友達と共にホームヘルパー2級を取ることにしました。高齢化が進んでいるので、きっと役立つだろうと思ったのです。なので、介護の仕事につくぞ!という強い意志があったわけではありませんでした。 そして友達と学校を選び申し込みました。わたし達が参加したクラスは30名ほどのクラスで、男性女性、年齢層も様々でした。親の介護のために学ぶ人、仕事のために受講している...
日本は超高齢社会となり介護の職業への関心は高まっています。介護関係の資格の中でも、短期間で比較的取得しやすいのが介護職員初任者研修の資格です。私が介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格を取得したいと思ったきっかけは、仕事のためではなく、家族に介護を必要とする者がいたからです。自宅で介護をしていると、訪問看護やデイサービス、訪問介護などの在宅介護支援が様々ありますが、どうしても家族の負担が...
まず、自分がこの世界に飛び込んだ所から説明しようと思います。自分は福祉とは全く関係の無い大学に在籍していて就職活動が厳しく、どこの会社も内定が決まらないし半分人生を諦めた感じでいてました。たまたま、地元で合同福祉フェア(色んな市町村の福祉施設が集まり、合同に就職説明会を開くイベントの事)というのがあり、何を思ったか福祉に全く興味が無いのにそれに参加することにしました。とりあえず、3施設だけ聞いて帰...
介護職員初任者研修の資格を取得して介護の現場で働こうと考えたのは、祖母が寝たきりになったことが私がヘルパーを目指す最初のきっかけでした。私は昔からおばあちゃん子で祖母が大好きでしたが、そんな祖母が寝たきりになり段々とやつれていく姿を見て、私はこのままでいいのかと真剣に考えるようになり、少しでも祖母のような寝たきりの要介護者の老人のためになるような資格を取得したいと思うようになったのです。それに今の...
現在は在宅で、ライター兼WEBデザイナーを営んでいる身ですが、介護職も並行して行っていこうと思っていたので、介護職員初任者研修をうけました。並行する理由は、世の中に情報を発信するという立場にある中で、介護についてスポットを当てたいと思ったからです。これからますます重要になる介護職の現状を伝えるには、身を投じなければ、嘘くさくなりますし、伝えにくくなりますので。まずはじめに、介護職に飛び込む上で入門...
私は現在、訪問介護のヘルパーをしていますが今まで全く介護の仕事に興味がなかったのですが66歳になる母が転倒事故で左足を骨折し人工関節になり、統合失調症の持病もあり自宅で母の介護をしていたのですが精神病院へ何度も入退院を繰り返し、このまま自宅で介護しても何度も入退院を繰り返すだけだと思い介護福祉士で認知症の方向けのグループホームに努めている姉と相談し要介護3の判定が出ていたので姉が以前に努めていた特...
私が介護職員初任者研修の資格を取得しようと思ったきっかけは、祖母の介護を手伝った時に思うようにできなかったことがあったからです。祖母の通院の介助を頼まれて、簡単にできると思ったのですが、車椅子の動かし方が良く分からずに動けなくなってしまったことがありました。病院についてからもトイレに行かせた時に上手に介助がしてあげられずに時間ばかりかかってしまいました。後日自宅でヘルパーがとても上手に祖母の着替え...
私と家族は、20年間父親の介護をしました。こうして文字で書くと、たった1行ですが、本当に長い年月を家族で一生懸命介護しました。父親が倒れたのは、私が高校生の時でした。私の家は農家だったのですが、仕事中に脳梗塞で倒れました。母は家にいたのですが、父は畑にいたので、発見するまでに結構な時間があり、右半身に重い麻痺が残ってしまいました。父が58歳の時でした。病院に入院し、手術もしてもらいましたが、麻痺と...
80過ぎの夫の姉と出かける時 車椅子を車に摘んで行くようにしています。車椅子に義姉が座って 夫やわたしが押すことも もちろんありますが 本当の目的は 車椅子に荷物を載せ 義姉が押すという 義姉の歩行器代わりに使うためにです。外出先で トイレに行く時も 車椅子用のトイレだと 車椅子を押したまま入れるので とても楽です。義姉と出かけるようになって ショッピングセンターやスーパーなど あちらこちらに 車...
家族に痴呆症の介護者を持った友人から聞いたお話です。痴呆症になったのは、彼の祖父です。昔から健康オタクといいましょうか、軍人上がりで体は資本、 若いころから運動は欠かさず、訓練をしておりました。そのかいあって、贅肉もなく年齢よりも若く見えるお年寄りでした。しかしながら、病には勝てません。ちょっとおかしいと思い、家族が医者に連れていくと、アルツハイマー症候群と診断をうけました。 だんだん病は進行し...
私の母は、父の両親も母の両親の介護もしていました。私の父は次男ですが、祖父母は長男のお嫁さんには何かと頼みづらいようで、何かある事に私の母に頼っているのを見てきました。病院へ行くにも買い物へ行くにも母が連れて行っていたので、たまには長男のお嫁さんに頼んだらと祖母に言ったこともありました。しかし、母には何でも話しやすかったようですから、嬉しいことでもありました。最初の介護は母の祖父母でした。母にも兄...
私は、とある病院でリハビリをしている人たちの手助けをする役割を担っている看護師である。看護師ではあるが、介護士の資格も持っており、月に2度ほど、病院の許可を取って、介護のアルバイトというか、もともと、働いていた現場で手伝いをしている。私の仕事やアルバイトは、やはり、年配の方と接することも多く、普段から介護という言葉についてあれこれと考えさせられる。もし、自分が介護を受ける立場になったらどうなるのだ...
父が戦時中の話しをしてくれた中に、食べる者が草のようなものばかりであった為、父の一番下の弟が便秘気味となったといいます。父の母親(私の祖母)は指に石鹸水を塗り、一番下の息子の大便を掘り出したという話しですが、その大便の形が兎や鹿の糞のよう丸くなっていたというものでした。丸い硬い大便というイメージはなんとなくわかるのですが、今までの生活のなかで便秘の多少経験はあるものの、丸い便という経験はありません...
あたしが介護を仕事にしていたのは今から10年くらい前。グループホーム勤務だったので軽い痴呆のおじいちゃんおばあちゃんの生活支援をしていました。9人ワンユニットで一人一部屋あったから9LDKの大きなマンションで大家族スペシャルのお母さんのような仕事でした。朝はご飯を作りその後に体操。かるたや歌うなどのレクをして元気なおばあちゎんに味見をしてもらいながらの昼食作り。午後はお散歩組と入浴組に分かれます。...
私は有料老人ホームで働いていました。公的な施設ではなく、一般企業の運営する、いわゆる高級老人ホームです。接遇マナーの研修もあり、ご入居者様を「お客様」としてサービスを提供するというスタンスでした。ダイニングではお食事をサーブし、お食後には「お飲み物はいかがなさいますか?」といちいちお聞きして、お好きなお飲み物をお出しするような、レストランのウエイターのようなことも仕事に含まれますし、一方で食事を自...