介護職員初任者研修の資格を取得して
日本は超高齢社会となり
介護の職業への関心は高まっています。
介護関係の資格の中でも、短期間で比較的取得しやすいのが
介護職員初任者研修の資格です。
私が介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格を
取得したいと思ったきっかけは、
仕事のためではなく、家族に介護を必要とする者がいたからです。
自宅で介護をしていると、訪問看護やデイサービス、
訪問介護などの在宅介護支援が様々ありますが、
どうしても家族の負担が大きくなりがちです。
特に入浴やベッドから車椅子への移動などの時には
かなり体力を必要とします。
私の場合も成人男性を介護していたため、
肉体的にとても辛く、腰痛などに悩まされていました。
そこで、正しい介護の知識を得て
少しでも楽に介護が出来たらという思いがありました。
講座に出席してみると、圧倒的に女性が多いだろうと
予想していたにも関わらず、半数近くが男性だったので
正直驚きました。
現在の仕事を辞めて、新たに介護の仕事へチャレンジしたいという
人も多かったように思います。
そのためか、比較的年齢層も高めでした。
講座の内容は、大まかに分けて講義と実習でした。
講義では介護にまつわる法律や様々な制度などとともに、
介護職として必要とされる基本的な知識を身に付けます。
講師陣は、現役の介護職の方や看護師、福祉系の大学の先生など
バラエティに富んでいて、講義内容も現場の話を交えた
内容豊富なものでした。
一番印象に残っているのは、やはり施設実習です。
いくつかの実習がありましたが、
特別養護老人ホームの痴呆ありの入所者が多いフロアで
一日実習した経験は忘れられません。
初めて近くで見る痴呆という症状に衝撃の連続でした。
皆さん身なりもきちんとして一見普通の老人なのですが、
よく見ていると、どう見ても造花の鉢植えに
一生懸命水を遣っていたり、
大切そうに手帳を小脇にかかえて
何か深刻そうな顔をして歩き続けていたり、
それぞれが予想に反する行動で戸惑います。
それでも実習生の私には優しく声をかけてくれるなど、
痴呆の症状と正常のギャップに慣れるのは大変でした。
食事の時間になるとそれまで上品に振舞っていたおばあさんが
いきなり豹変し「飯まだかー!」と怒鳴り始め、
机をバンバンと叩いていました。
その姿はまるで幼児のふるまいで、ショックでしたが
周りの職員の人達は平然としているのを見て
介護の現場には体力だけではなく
色々な状況への対応力が必要なのだと感じました。
無事講座を終了し資格を取得し、
家族の介護だけでなく、
今後は仕事としても介護に携わりたいと思います。
>> 介護職員初任者研修について詳しく解説しています。 <<
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