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介護施設勤務の職員が感じる苦痛

特別老人ホーム

 

 

特別養護老人ホームに勤務して3年が経過します。利用者の状態について理解が出てき、業務も順風満帆に行くかと思ったら全くうまくいかずに困っています。

 

まず、利用者の家族との関係についてです。
利用者と家族の利害関係が衝突して意見を傾聴して解決に向けての支援をしなければいけないのですが、どうしても家族側の意向が一方的に優先されがちになってしまいます。
なぜなら、利用者の中には自分で意思表明をするのが難しい失語症、脳疾患などを抱えておりニーズをうまく引き出しにくいからです。その結果家族の意向に対して疑問を持っていても、その件についてどう考えているか、どうしてほしいかが分からない状態になります。
私だけで解決が難しい場合は、主任や施設長などが入って解決に向けての手助けをしてくださるのですが、利用者が中に入って課題解決に向けての話し合いが出来ず家族と職員で決めてしまいます。

 

本来なら利用者が入って、利用者の意見も伺ったうえで利用者本位の介護をしていければと思っています。
家族の意見が間違っていると思ってても否定することはタブーなので、こうすればいいですよと改善策を提案できればいいのですが、私の力不足もあり上手く意見の挑戦が出来ないことが時には情けなく感じます。結局のところ家族の意見を若干調整して、その意見が利用者に受け入れられたかを確認することが難しいということで利用者の意向を伺えずに決定したことが何度もあります。

 

例えば、身体拘束についてです。ある利用者が鼻腔から酸素注入をしており、鼻腔チューブを自力で引っ張る恐れがあるため紐で手の動きを止めていたことがありました。自力で鼻腔チューブを引き抜こうとされるため強い力がかかり、その結果腕の剥離を起こしたことがあります。最終的にチューブを触っても大丈夫なように、指でチューブを触れないようにミトンを装着しています。チューブが外れそうになると、再度入れようとするのですが拒否があります。

 

もしかしたら、鼻に入れることに対して嫌なのではないかと思ったりしますが、発語が難しいため利用者の真のニーズを伺うためのヒアリングも難しく、自分で何もできないことに歯がゆいです。