介護職員初任者研修 メリット

トップページ ＞ 介護職員初任者研修の資格取得のメリットをまとめました。

『介護職員初任者研修』の資格はその後のステップアップ資格として準備されている『介護職員実務者研修』や『介護福祉士』になる為の足掛かりではあっても、必ず必要な資格ではありません。実際に『介護職員初任者研修』の資格を取得する時間があったら、もっと介護業界で働く時間を増やしたほうがいいのではなどという意見も聞かれるほどです。しかし、この意見は正確には正しくないという見方のほうが強いですね。

 

『介護職員初任者研修』で学ぶことはあくまで基礎です。介護の入り口のような資格ですから、実務経験の長い人に取っては「初歩的過ぎてやりがいがない」と感じるかもしれません。しかし、介護に携わったことのない方や介護業界に従事して日の浅い方にとってとても重要な知識なのです。

 

この基礎知識は、本来は実務によって固められるべき知識です。つまり、「○○ですよ」という知識を与えられた後で、それを裏付ける実務経験を踏むことで、徐々にその知識が自分のものとして身に付くのです。

 

しかし『介護職員初任者研修』の資格を習得せずにいきなり介護の現場で働き始めると、どうしてもその施設や業界内のアバウトさが身についてしまいます。つまり、「本当は○○なんだけど、ここでは手間がかかるから××の方法にして」というような慣習ですね。すると、正しくは○○なのに、実務では××となってしまいます。知識がきちんとあれば「本当は○○するのがよい」と把握できますが、実務のみだと「××が正しい」と勘違いしてしまい、『介護福祉士』試験で間違ってしまったり、実際に他の職場へ異動した際に知識のばらつきに戸惑うことになります。

 

実務経験なしでも専門的な介護知識を得られる

 

『介護職員初任者研修』を受けることのメリットの1つとして「実務経験なしでも専門的な介護知識を得られる」ことが挙げられます。

 

『介護職員初任者研修』の資格を得るための条件には特に指定はありません。介護に従事したい人、介護関係の知識を得たい人であれば、誰でも受講できます。ですから、これまでに介護経験の無い人も簡単に受けられ、その上周りの受講生も未経験者がいますから安心なのです。

 

この『介護職員初任者研修』では、介護のごく初歩的で基本的な知識を学ぶ一方で、経験の無い方にはとても有効な知識を得ることができます。介護の勉強を今までしたことのない方でも、しっかりと勉学に励み、学ぶ姿勢があればきちんとした介護の知識を1から学ぶことができます。

 

また、『ホームヘルパー2級』試験が『介護職員初任者研修』に変わったような表現をされますが、受講時間は同じ130時間であるものの、内容に実技面が増えています。ペーパーでの知識だけで、実践がなく不安な方が今まではいましたが、この『介護職員初任者研修』では実践で即戦力になれるだけの知識をしっかりと蓄えられます。資格取得後にすぐに介護業界で働きたいという希望がある方にも、これはメリットですね。要介護者は人間ですから、これらの専門知識以外にも様々なことを実践で学ぶことになります。そんな中で働いている間は、どうしても基礎的な知識がないがしろにされがちです。基礎的な知識を資格習得時に学ぶことで、しっかりとした知識の上で働けるのでモチベーションも上がりますよ。

 

介護職にこれから就きたいという人が知識を得ることで自信を持って働ける

 

介護職の実務経験が豊富な人に取ってはこれから初歩的な知識を得るのは歯がゆく感じるかもしれませんが、これまで一度も介護に携わったことが無い人にとっては「介護業界で働く」ことは少しプレッシャーですよね。わからない事や、実際はどうなのかと不安に思うことも多いでしょう。決して華やかな世界ではない介護の世界の情報はあまり開示されておらず、また働く人も忙しさからその働きぶりを世の中に広めるほどではありません。その為、介護と一言に言っても、どんな仕事が待ち受けているのか、予測が付きにくいのです。

 

そんな中、ある程度のガイドラインとなるのが『介護職員初任者研修』の資格知識です。資格を取る際に学んだ介護の専門的でかつ基本的な知識をもとに実践を踏むことで、知識をより深く理解することができます。また、介護業界で働いたことが無い人も、知識を振り返り、知識をもとに行動できるので、先輩から指導を受ける際もわかりやすく感じるでしょう。介護の仕事は決して一辺倒ではありません。幅広い知識が必要となるからこそ、基礎となる軸の知識が必要なのです。その知識となり得るのが『介護職員初任者研修』なのですね。軸があればなかなか倒れないように、介護職にこれから就く素人の方にとっても大変心強く、自信の根幹となる資格ですよ。

 

その他の介護資格につながる

 

『介護職員初任者研修』資格はその他の社会福祉系資格につながる基礎的な資格です。例えば『介護職員初任者研修』の資格を取り、いざ介護に従事してみると、3年ほど経って自信が付き、ステップアップを目指す人が少なくありません。その時、この『介護職員初任者研修』の資格を持っていれば、次の資格は自ずと『介護職員実務者研修』であるとわかります。実務を踏んでいて自信があっても、いきなり『介護職員実務者研修』を受けるのか、『介護職員初任者研修』を受けるべきか迷う方も多いです。この時迷わずに次のステップとして『実務者研修』を選ぶことができるので、明確にステップアップの道筋が分かる点で『初任者研修』習得は非常にメリットがあります。

 

また、『介護職員初任者研修』の資格を持っていれば、通常450時間必要な『介護職員実務者研修』の講義時間を130時間短縮することが可能です。つまり、『実務者研修』では『初任者研修』で習うことも130時間かけて習うため、すでに習っている『初任者研修』習得者はこの項目が免除される仕組みなのですね。130時間はほとんど1/4ですから、期間的にもかなり短縮されますし、自分自身も楽です。費用的にも『初任者研修』習得者は若干安く『実務者研修』を受けられるところが多いです。

 

つまり、金額的にも時間的にも無駄にならない資格が『介護職員初任者研修』なのですね。

 

介護関係の仕事を有利に見つけられる

 

介護関係の仕事は需要が多く、働き口がすぐに見つかるイメージがありますよね。しかし、なかなか就業に至らないケースも多いのです。その理由は、介護業界全体の傾向として、労働条件が厳しい傾向が強いからです。介護は、時間制限がありません。

 

人によっては夜中でも介護を必要とする人もいますよね。病院などの介護職は特に夜勤などもあり、24時間体制で患者をフォローしなければなりません。介護に携わりたいものの、家庭や生活リズムもあるでしょうから、どんな条件でもいいなんてことはありませんよね。無理して労働条件に生活を合わせていると、仕事が長続きしませんし、なるべく自分の生活スタイルに合った労働条件の仕事先を見つけたいものです。

 

しかし一方で、就業条件が比較的優しく人気のある所には、応募も殺到する傾向が強いです。すると中には『介護職員初任者研修』の資格を持っている人もいますね。資格を持っている人と持っていない人とではやはり知識面で差がありますし、何より介護に対する志の強さが違うと判断されがちです。一方で労働条件が厳しいところほど人が集まらず、人でも足りていない傾向が強いので、自分の条件に合わない可能性が高いです。しかし、資格がなければ仕事先を選べず、結局仕事が長く続けられないこともあるのです。このようなことを避けるためにも『介護職員初任者研修』資格は取得しておくことをおすすめします。

 

「実務を踏む上で知識固めができる」点

 

『介護職員初任者研修』はこれから介護職に就く方はもちろん、これまで実務を踏んできた人にも知識固めとしておすすめの資格です。というのも、現場での知識が必ずしも正しいとは言えない為です。介護はどうしても生活をフォローする中で、慣習が生まれてしまい、その会社や施設ごとに癖が出てしまいます。一人の先輩が間違った知識を持っていたり、古い知識を持っていた場合、後輩に間違った介護知識が浸透することもよくあることです。つまり、実務を踏んでいるからといってそれが必ずしも正しいケア方法だとは限らないのです。

 

『介護職員初任者研修』では基礎的な介護の知識から、専門的な実務まである程度の知識を与えてくれます。実務経験がある方では、「そうそう」と思うこともあれば「あれ？現場と違うな」と思うこともあるでしょう。

 

しかし現場では間違った知識が使用できても、試験では正しい答えを書かなければなりません。実践で働いていることを知識で裏付けし、深く理解できると言うメリットもありますね。『介護職員初任者研修』の講座を受け、より正しい知識をきちんと把握することで、現場環境の改善につながることもあります。介護の常識は日進月歩で進化し、どんどん改良されています。最新の知識、最新の介護事情等をきちんと把握し、それを現場で活かせる資格、それが『介護職員初任者研修』なのです。

 

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