これからの　介護資格

これからの『介護』が、介護者の自立支援に傾きつつある一方で、福祉や介護に従事する人にはより高度な知識や技術的なケアが求められるようになってきました。そこでこれまでは様々な角度から福祉介護のプロである『介護福祉士』という国家資格を取得できましたが、知識的な向上や、統一をはかる為に『ホームヘルパー2級』などの資格制度は廃止され、全て『介護職員初任者研修』という資格にかわりました。時間的には『ホームヘルパー2級』で受講する130時間と変わりませんが、カリキュラムには若干変更もあり、実務なども取り入れたものとなっています。

その上、これまでは実務経験が3年あれば、『ホームヘルパー資格』などを持っていなくても受験できた『介護福祉士』ですが、2016年1月受験からの受験資格には新たに『介護職員実務者研修』の資格を得ていることが義務付けられました。これまでは実務が例え3年あっても、知識がどうしても慣習に流されてしまい、統一した正しい介護の知識が継承されていませんでした。基礎となる知識がなければ、当然あらゆる介護事象に対応できるとは限りません。この危険性を回避する為、『介護職員実務者研修』が設けられました。この資格制度が実施されれば、きちんと『介護職員実務者研修』の筆記試験等に合格し、かつ実務経験を総括的に行っていますから、ある程度の統一的な介護知識を得られるようになるのです。

今後も介護資格は改良されていくでしょう。というのも、1人1人の要介護者が必要とする『介護』という名のサポートは十人十色で違うからです。それらになるべく応える為には今後も幅広い知識が介護従事者に求められます。

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